逆瀬川の住居
奥和田 健
Okuwada Architects Office
株式会社 奥和田健建築設計事務所


敷地は阪急今津線の逆瀬川駅を中心に、戦後開発され広がった住宅街にある。当時の住民達から現代の住民へと敷地の所有権移転も進んでおり、本建築の建築主も敷地を購入し受け継がれた。西側に山へと続く道があり、さらに角地であることから、最大の高低差が4.2Mある、強い傾斜があるのが敷地の特長であった。この敷地に家族3人が暮らせる住居を計画することが、建築主からの主たる要望である。



傾斜の中央付近にエントランスを設け、左に下った所に半地下の空間を作り、右に上がった所にも空間をつくり、傾斜に沿うように6つの床レベルを計画した。それらを螺旋状にループさせて床を増やし、その中に住要素を配置したのが本建築である。また、外壁後退規制に合わせ隅切り部も後退し、それを平面上で反対側にも投影した。対に投影して生まれた斜め部分は、南面長さの確保に役立っており、住居内に豊かな採光をもたらしている。





逆瀬川の住居
設計:奥和田 健・松田 典子|okuwada architects office 奥和田健建築設計事務所
撮影:山田圭司郎 YFT(photo&movie)
構造:土屋茂|株式会社 土屋設計
施工:ビームスコンストラクション

所在地:兵庫県
主要用途:専用住宅
構造規模:木造スキップフロア(地階部RC造)