辻本珈琲さんを設計していた 7年前。
施主の辻本さんと話をしていると、珈琲についてもっと知りたくなり、自分なりに珈琲の勉強をはじめた。浅煎りの珈琲が美味しく感じたり、色々と器具も揃えたりしていた。
同時期には映画「A FILM ABOUT COFFEE」も上映され、本や映画を観ながら、珈琲にまつわるカルチャーに興味を抱いた。
映画「A FILM ABOUT COFFEE」は、珈琲のドキュメンタリーで、ブルーボトルコーヒー創始者の珈琲への想いや、生豆バイヤーの話が綴られていて、それに合わせて、下北沢の小さな珈琲店が映画で取り上げられていた。
当時、その下北沢の店主のスタイルや背景に触れようと下北沢を訪問したことがあった。
今年に入り、1月の初め。
息子が「僕、下北沢に行ってみたい」と言い出した。
この4月から高校生になるのだが、ファッションや音楽に興味があるのか、古着店に行ったり、僕と一緒に音源をシェアしたりしている。どうやら気になる古着店が下北沢にあるのと、街の雰囲気に触れたいらしい。
息子は午前中から下北沢へ、僕は仕事を済ませて午後から合流。
下北沢を訪問したのは 7年ぶりだ。
住民が本当に主体となり街が作られている。
大きな建築ではなく、低層の建築が連なり、計らなくても街区が連携していく社会的な構図。
行政や鉄道会社は、それを見守る姿勢。
理想的だなと思う。
下北沢、いい街だな
少し住んでみたくなった。