奥和田 健
Okuwada Architects
奥和田健建築設計事務所
上棟 逆瀬川の家
阪急今津線の逆瀬川駅から少し六甲方面へ上がったところで、住宅の現場がはじまった。
敷地は静観な住宅街。高度斜線や外壁後退、風致地区の規制そして地区計画と、住民が協力しながら良好な街並みを保っている。

第一種低層住居専用地域の制限は、いつものことなので、そんなに慌てはしない。ただ、今回の敷地は、かなりの斜面地で、下から上まで 4Mの傾斜、ほぼ平地がない斜面だった。この敷地を購入したいと施主さんからお聞きしたとき、設計する自信はあったのだが、工事が大変そうだと率直に思ったことを覚えている。

逆瀬川の敷地

高低差が4Mある斜面に住宅を計画するにあたり、敷地の傾斜に沿って、建築の床を1M$301C1.5Mの範囲で配置し、それらを螺旋状に繋いでいく構成を考えた。その中に住要素を入れこみ、家をつくる。

下は模型の動画。



春に設計が完了し、現場で工事がはじまった。
基礎に取り掛かる前に、道路と敷地の間を整備。斜面地なので、雨水の流れが早くて整える必要があったからだ。その後、地盤改良を行い、基礎工事に取り掛かった。

そして先日、めでたく上棟となった。

逆瀬川 上棟

木組。スキップフロアの床構成がよく解る。

逆瀬川 木組

六角形の平面に勾配屋根。螺旋構成。
冬には完成予定。
完成時には皆様に見学頂ける機会をと考えている。
2022.9.25 奥和田 健
奥和田健建築設計事務所
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