Lの敷地の住宅

Okuwada Architects Office
株式会社 奥和田健建築設計事務所

そういえば僕が6歳になった時
寝室として「はなれ」を与えられました。
ご飯を食べて風呂に入ったあと、独り「母屋」から「はなれ」へと移動するのです。

初めは少し寂しい気持ちにはなりましたが、春が来て暖かくなったなと思いながら目を横に向けると
渡り廊下の側の庭には猫が来てくれて、こちらを向いて呼び掛けてくれました。
月灯りで影ができるのを知ったり、雪にも温かみを感じることができたのも
「はなれ」へと移動する時で、生活の中で触れる「外」が こんなに豊かなのかと思ったものです。

今回の敷地は大阪市内。
施主さんは僕にL型の敷地を用意してくれました。
ここに住みたいとおっしゃった時、どうしようかなと思ったけれど、一緒に話をしているうちに、外でのアクティビティを嗜む方だというのが解り、この方だと生活の中で触れる「外」を豊かに感じてもらえると確信し、家の構成を考えていきました。


いつも住宅をつくる時には、場所について考察した後に生活の矩形を考え、それらを配置して行くのですが、今回はチューブ状の矩形を初めに考えて、それをL型の敷地に合わせて引き伸ばしながら折って、その部分を開きっぱなしにして「外」にしました。

すると内部空間が2つに分かれ、イントロダクションでもある前面道路から進むと「外 → 内 → 外 → 内 → 外」 と移動できることに気づきました。

これらに住要素を与えて生活の場を整えたのが、この「Lの敷地の住宅」になります。




(※T)

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Lの敷地の住宅
設計:奥和田 健|okuwada architects office 奥和田健建築設計事務所
撮影:山田圭司郎 YFT(photo&movie)
 (※T)については撮影 高橋菜生
施工:トータルトーク
植栽:堀 成徳 今中 久美子|森林食堂 Happa nursery
壁画:BAKIBAKI (山尾 光平) MON (大山 康太郎)|DOPPEL

所在地:大阪市中央区
主要用途:専用住宅
構造規模:木造2階建て