奈良の佐保川近く
穏やかな水の流れとともに
少し弧を描く道に沿って建物が存在していた
その場所において、小規模ではあるがアトリエとしてのパン店を営みたいというオーナーの要求があり、 リノベーションの手法を重ねながら空間を構成することに至った。
パンの主たる素材は小麦であり
それを発酵させて焼き上げていく
その過程において
小麦は白色から焼色へと昇華してパンとなる
それらの時間の移ろいを感じ取りながら
パンの昇華の背景として存在するべく
全体を整えて行くこととした
日々ムラカミ(ベーカリー|パン店)
設計:奥和田 健
撮影:山田圭司郎
okuwada(奥和田健建築設計事務所)