敷地は、住宅が連なる丘陵地の、ほぼ頂上付近にあった。
六甲や甲山へ続く道には、週末になると山登りへと向かう人も多いエリアであった。
パブリック要素の高い外部と、穏やかなプライベート空間になるであろう内部の間に、2重の外皮からなる中間層を設けて、互いを緩和する要素を与えた。
外皮は2重(ダブルスキン)になっていて、その間を光や雨そして風が通る。
この建築に入る、僅か1秒の間に、存在する空を感じる。
より穏やかな室内へ入ると、甲山そして六甲山が迎えてくれる。
建具により可変する室内構成
ダブルスキンに内部の灯りが溢れ、輪郭をつくる。